「書」というと筆を使って墨で字を書く。
というのが一般的ですよね!
字ではなく絵の場合は書画と呼ばれたり水墨画をいうジャンルに振り分けられます。
その文字でも絵でもない、何とも言い難いのが「墨象」というジャンルです。
(と、その前に墨象は前衛というジャンルに属するのですが、そのお話はまた改めて別の機会に)
実際の墨象作品はこちら
文字でも記号でもなく作者の思いや感情を墨と筆にのせて表現する。
墨の濃淡・筆跡・空間の美しさを感じ取って頂くアート作品です。
イメージとしては抽象画に近いですね!
使える色が墨だけ、というのが抽象画とは違い制約こそあれそれこそがこの芸術作品の清さではないかと思います。
好き勝手書いているように見えて前衛書道というのは1つの立派な学問、私は前衛の先生についてお勉強したことはないアウトローなのでちょっと好き勝手に書かせて頂いています。
少しゴールドがかった墨を用いてキラキラとした作品に!
そしてこの墨象を私は「無意識に訴えかけるシリーズ」と名付けています。
もともと大学では心理学を専攻していました。
ロールシャッハ・テストというものがあるのですが、何とも形容し難い図柄を見て「何に見えるか」でその人の精神状態をはかるテストがあります。
このテストに正解があるわけではないので、自分の見たいものをその図柄に見ることが出来ます。
つまりは自分の意識下であれ無意識下であれ自分の気持や考えを投影していることになります。
私の方はこの何とも言えない図柄もそんなふうに使って頂けたらなと思っています。
いつもの図柄が最近はちょっと違って見える…疲れてるのかな、とか。何だか普通に感じてたこの模様が最近すごく気に入っている、とか。
明確にコレを書いています!
っていうものではないからこそこの感覚、とても気に入っています。
だからこそ墨象はスッキリとパネル仕立てにするのがお気に入りです♡
とは言いつつ今度はお軸にしてみようかな、と目論見中です♡
2022.3.25 白峰