こんにちは、白峰です!
8月も終盤ですが、今更ながら8月新作のご紹介です。
初めての仮名作品。
書になじみのない方からすると「そもそも仮名とはなんぞや?」という話なのですが、
すっごく簡単に言うと「昔々の平仮名」と答えるようにしています。
難しいのが変体仮名というのがあって、例えば「里」という字が出てきた場合、漢字をしてそのまま“さと”と読ませる場合と、変体仮名として“り”と読ませる場合の2パターンあります。
それは文脈から判断しなくてはならず、ある程度勉強していないと読めないのが難点です。
そこで今回は変体仮名を使わず平仮名のみで書いています。
仮名の基本でもある「いろは歌」
たくさん書いた中から1点絞る、というやり方でしているのですが、今回は1点に絞り込めず3点ご用意しています。
昔の方が書いたような手紙をイメージして、古いベージュの画仙紙に書き、大幅に強弱をつけずツラツラ書きました!
それを同系色のフレームと合わせ、仮名文字との絶妙なバランス感が楽しんで頂けるようになっています。
(これを軸とかにしちゃうと正統派すぎて、で私としてはちょっと違うなーと思ったりしています。)
いろは歌は、意味も諸行無常で素晴らしいのですが、個人的にも思い入れがあります。
私が習っていた書道塾では(先生は父だった訳で、今は私と母がやっている訳ですが)中学生になると仮名を始めます。
それまでとは全く違う筆使いや崩れちゃったような字形、なんだか新しい世界に入ったようでドキドキした記憶です。
そんな若き日の思い出を胸に書かせてもらいました!
この青春の気持ちが届くと嬉しいです。